幼少よりクラシックギターを故奥田紘正氏に師事。ニューヨークアクターズスクール系のゼンヒラノ氏に演技法を師事。
1年間の山篭りの後、劇団ヘマタイトの役者として10年間舞台に立つ。
その後、ブラジルでギター修行。帰国後ウクレレという楽器の可能性に目覚め、独自の演奏法を確立。
以降精力的にライブ活動を展開、現在に至る。繊細さと豪快さを併せ持つ演奏には定評がある。国内外でのビッグフェスティバル等での演奏活動、舞台音楽の作曲演奏、アーティストのプロデュース、葉山鎌倉での音楽教室、テレビラジオ出演多数。
MOVIE
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Down by the Salley Gardens – Gensblue with 朝香智子 at 鎌倉光明寺
CD
ウクレレげんさんぽ
超絶ウクレレ演奏家Gensblueが奏でるとてつもなく美しい唱歌。表情豊かな自然の中での演奏。そこには海・山・川などの自然と楽器が呼応する、ありのままの音世界が広がっています。(演奏と自然音は合成編集ではなく生の音源です。)
4つのシーン(海の音/朝、山の音、川の音、海の音/夜)の自然音をバックに、計29トラック(自然音を含む)を収録したCD「ウクレレげんさんぽ」あなたの心に届きますように。
iTunesなど各ダウンロード・ストリーミングサイトでもご購入いただけます。
下記より一部ご視聴いただけます。
「ウクレレげんさんぽ」CD絶賛発売中!
29トラック(自然音を含む)収録。12頁ブックレット付き。
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ウクレレげんさんぽ CD製作秘話
山や海を楽器とレコーダー担いで歩き回って作ったアルバムと聞いて、あなたはどう思われたでしょうか? なんだ誰でも出来るよ。或いは逆に、大変なチャレンジだと思われたでしょうか?
通常こういったCDの製作は楽器の録音だけ防音のスタジオで済ませ、後から波や鳥の声の効果音を編集で合わせるだけなので、楽器の録音時間が数日で編集に1週間といったところです。今回のCDは録音だけでなんと2ヶ月かかっています。何故そんな面倒な事をするのか? 編集で繋いだCDでは当然、奏者は鳥の声も波の音も聞かずに演奏しています。
今回の「げんさんぽ」の主旨はリラックスです。「波打ち際や野山に座っていたら隣で誰かがウクレレを弾いていた」。聴いた人にそんな状況をなるべく臨場感を伴って味わってノンビリした気分になって貰いたいというものです。録音の時、僕は波や鳥の声を聞き、彼らのリズムに合わせて演奏しています。すると鳥たちがそれに反応して鳴く、こちらが更にそれに合わせて弾くという、言うならば自然の音との共演です。
しかし、普段はそんなに意識しませんが、世界には様々な音が溢れています。高感度マイクでの録音の場合、これら全てが障害となりうるのです。
飛行機の音に悩まされ、無邪気に戯れるカップルの笑い声に遮られ、そよ風にさえ阻まれ…
更に、蚊に刺され、夜露の寒さに震え、深夜の山の怖さに怯え、NGを量産する自らの技術を呪い…波の音1つでさえも良し悪しがあり、来る日も来る日も、ひたすら待ち続ける日々もありました。
会心の演奏なのに一瞬の風や鳥の声が大きすぎただけでNGになったものも沢山あります。
1日出掛けて、使えるテイクが1つも録れなかったこともありました。
そうそう、夜間の海や山の収録では、たとえ暗闇でも照明は殆ど使っていません。自然の息遣いを少しでも感じる為です。販売用のCDの録音を暗闇で感だけで弾いたことのあるプレイヤーは世界でも僕くらいではないでしょうか(笑)
ここに収録された何気ない一曲一曲たちは、およそ2ヶ月に及ぶロケの中で、苦闘の末、奇跡的に全ての条件を満たした瞬間のみに産み落とされた、まさに自然と音楽の究極のコラボレーションです。
山の朝、静まりかえっていた森が目を覚まし、鳥たちが一斉にさえずり始めるのを聞いたことがあるでしょうか?
それは何千何万という森の住人たちがまるで、自分たちは生きているんだと歓び歌っているかのような感動的な瞬間です。
音楽で自然と対話する。
長い年月をかけてようやく辿り着いた、
これが僕の1つの結論です。
Gensblue